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ローハスインタビュー

Vol.23 [2007年10月12日更新]
山本 義春 氏 プロフィール
東京大学大学院教育学研究科
身体教育学講座教授 (教育生理学分野担当)
炎には人をリラックスさせる不思議な力がある・・・とは誰もが実感していることでしょう。しかし、科学的な検証はまだまだ十分とは言えません。そこで焚き火を前にして人と炎の関係を実験してみたいと考えました。実験について、生体ゆらぎ(心拍ゆらぎ)や測定・分析に詳しい東京大学の山本義春教授にお話を伺いました。
山本 義春 氏
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感情のゆらぎを心拍数で測定し解析できるのか?

焚き火
炎を見ていると、音、匂いなどの影響も手伝ってリラックスしますね。友人が集まると、炎の前では皆、よくお酒を飲みます(笑)。おそらく炎には人をリラックスさせる何らかの効果があると思います。
例えば、食卓に火を灯したローソクを置くと、それだけで独特な雰囲気がでます。焚き火もそうです。蛍光灯では雰囲気は出づらいですね。ローソクや焚き火には、人工的な灯りにはない魅力があります。わが家でも、今の室内灯は白熱灯ですが、炎になると随分ちがうだろうと思います。問題は何でそう感じるかということ。それは、「ゆらぎ」をはじめとする何か物理的なものが影響していると言えます。それが分かれば、炎の付加価値がより高まるでしょう。

例えばビルを建てるとしたら、外壁デザインについて人がどういう風に感じるかということを、生体反応を見ながらデザインしていくというような試みもあります。世間では、赤い色の家を建てるという人が問題になっていますが(笑)、その背後にあるのは感性とか感情です。その感情を反応として出せないかという研究があるのです。
それを調べるためには、心拍数を定量的に測って解析することが有効だと思います。心拍数は簡単に測定できますから、しっかり分析すれば、感情のゆらぎを知ることができるかも知れません。そうなれば、建て主に対して、あなたは赤と白のデザインを本心から望んではいない、ということが言えるわけです。


実験の場が実験室からフィールドへ

山本 義春 氏
最近は実験室だけでなく、生活の場や屋外のフィールドで様々な測定が可能になってきました。その理由として、サーモグラフィなどの装置が小型化され、外に持ち出せるようになってきたことがあります。以前は、装置が大きくて実験室などの限られた場所でしか測定できませんでしたが、今はいろいろな小型の機器が開発されています。それらを使えば人の感情や気分を、日常生活の中でモニターできるようになります。

今は技術的にできないことはない、という気がします。ただ、専門家の間ではまだまだフィールドで何かを測ろうということが一般的ではなく、やっぱり実験室なんです。昔からフィールドで実験しないと意味がないと言われてきましたが、装置のこともあってやろうとは思わなかったのでしょうね。実験室のテレビ画面で火が燃えているのを見るのと、実際の焚き火を見るのとでは随分ちがうと思います。ですから、炎のゆらぎに関する測定をするのなら、実際にキャンプ場で焚き火をして、その時の心拍ゆらぎを測定してみるのが、最も有効な方法と言えるでしょう。


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Contents
ローハスインタビュー
Vol.23:[2007/10/12]
山本 義春 氏
東京大学大学院教育学研究科
身体教育学講座教授 (教育生理学分野担当)
Vol.22:[2007/3/29]
片山 右京 氏
Team UKYO 代表 大阪産業大学客員教授
Vol.21:[2007/3/28]
岡安 雅人 氏
木造住宅設計所 萌芽舎一級建築士事務所 主宰
Vol.20:[2007/3/23]
小町 晴久 氏
小町建築アトリエ 代表
Vol.19:[2007/3/16]
中川 重年 氏
京都学園大学バイオ環境学部 教授
全国雑木林会議世話人
Vol.18:[2007/2/28]
鉾井 修一 氏
京都大学大学院
工学研究科 建築学専攻 教授
Vol.17:[2007/2/23]
甲斐 徹郎 氏
株式会社チームネット代表取締役
エコロジー住宅市民学校 主催
Vol.16:[2007/1/31]
涌井 雅之 氏
桐蔭横浜大学 特任教授
Vol.15:[2006/11/30]
米森 公彦 氏
一級建築士事務所
米森建築設計事務所 主宰
Vol.14:[2006/9/22]
安月 浩 氏、絹山 実 氏
ガス暖炉メーカー
株式会社ダンロックス
Vol.13:[2006/8/25]
丸谷 博男 氏
建築家
一級建築士事務所 (株)エーアンドエーセントラル 代表
Vol.12:[2006/6/29]
長房 直 氏、加瀬澤 文芳 氏、中安 博司 氏
住まいづくりフォーラム
Vol.11:[2006/6/23]
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建築家
株式会社佐々木設計事務所 代表取締役
Vol.10:[2006/3/30]
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早稲田大学建築学科 教授
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堀尾 正靭 氏
東京農工大学大学院
共生科学技術研究部 教授
Vol.08:[2006/2/13]
望月 久美子氏
株式会社東急住生活研究所 所長
住文化研究協議会 企画委員会 委員長
Vol.07:[2006/1/27]
金子 成彦 氏
東京大学大学院
工学系研究科機械工学専攻 教授
Vol.06:[2005/12/19]
坊垣 和明 氏
独立行政法人建築研究所
首席研究員
Vol.05:[2005/11/28]
駒城 素子 氏
お茶の水女子大学
生活科学部人間・環境科学科 教授
Vol.04:[2005/10/5]
山本 良一 氏
東京大学生産技術研究所 サステナブル材料・国際研究センター 教授
Vol.03:[2005/9/9]
秋元 孝之 氏
関東学院大学工学部建築学科 教授
Vol.02:[2005/8/19]
尾島 俊雄 氏
早稲田大学建築学科 教授
Vol.01:[2005/7/29]
小畑 晴治 氏
独立行政法人都市再生機構
都市住宅技術研究所 所長

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