HOME ローハスってなに? ローハスインタビュー ローハス対談 地球環境を考える MakeLohasブログ 用語集
ローハスインタビュー

Vol.22 [2007年3月29日更新]
片山 右京 氏 プロフィール
Team UKYO 代表 大阪産業大学客員教授
 PDF形式でご覧になりたい方はこちら


100%バイオディーゼル燃料をビジネスモデルとして成立させる

実際のラリーはいろいろなトラブルがありました。でも、絶対にゴールへ行かないといけないという気持ちがあった。バッテリーが故障した時、地図を見たら近所の村まで25kmだったので、じゃあリュックしょって、何十キロもあるバッテリーを買いに往復50kmを走ろうと思ったりもしました。そこまで一生懸命取り組んで、完走をもぎ取った充実感のあるレースだったと思います。

ディーゼル改造車
100%バイオディーゼル燃料で完走したこのレースは、クルマや人、社会が変わる歴史的な視点で見ても、大きな転換点だったと思いますが、単なるパフォーマンスではないと考えています。このプロジェクトの1年目はファーストステップで、燃料の可能性を確信に変えましたが、来年(2年目)のステップというのは、レースを主催している人とか、クルマに関わる人たちに、「自分たちもそれに関わらなければ」、と思わせないといけない。それには燃料などのパフォーマンスアップが必然なので、今そういうクルマを準備しています。さらに第3ステップとしては、これは単なるパフォーマンスではなく、ビジネスモデルとしてちゃんとやっていけるエコカーの一つなんだということをアピールしていきたいです。
実は他のカテゴリーのレースでも、ディーゼル燃料は使われています。僕たちの使った燃料は、100%バイオディーゼル燃料ですが、06年のルマン24時間レースでは、アウディがディーゼル燃料で優勝しました。普通のディーゼル燃料でも結果が出せるのですから、バイオディーゼル燃料だって同じレベルで実現できるはずですよ。


サスティナブルな暮らしを実現するために 片山氏からのメッセージ

環境を良くするために、僕達は行動を始めました。みなさんにも考えて欲しいことがあります。これは今回のプロジェクトに協力してくださった大阪産業大の学生たちに伝えましたし、また一般の方に対しても同じだと思うのですが、まずはどんな仕事をしたとしても、自分たちで考えて自分たちで行動を起こすこと。そして強調したいのは行動する力を大切にして欲しい。また、何か行動を起こすとき、これは社会人だから、あるいは企業だからできるんだ、と考えてやめてしまうのではなくて、人、一人ひとりが環境のために何ができるか、もう一度考えてみて欲しいです。人の持っている資質や可能性は無限です。

ディーゼル改造車
将来、世界規模でエネルギー資源が足りなくなることは十分に予想できます。今、僕たちが取り組んでいる天ぷら油を回収してリサイクル燃料を作ることは、全体からみると1%に満たない。だからビジネスモデルとして成り立たないという意見が多いのも事実です。でも言いたいのはそういうことではなくて、自分たちが今、何ができるかを考えて、そのできる取り組みの第一歩を歩みだしているということ。もし今後の第二歩目に、頑張れば解決できる問題があればそれはどんどん解決していくつもりです。たとえばリサイクル燃料の量が課題なのであれば、廃油を出す食品メーカーの協力を得るとか。あとは、菜種油とかパームオイルなどと同じように、廃油ではないけれどもパワープラントをつくることによって、解決できると思います。
さまざまなインフラ整備も動き出しているし、これからどんどん面白い展開になると確信しています。



本日のキーワード
バイオディーゼル、社会や地球を変えていくのは地球に要求されていることを正しく行うこと、一人ひとりが考えること。

MakeLohas 編集部コメント
モータースポーツの舞台で世界中を駆け巡り、さらに大自然にも挑み続ける片山氏。様々な経験を基に語られる言葉は、夢があり、こころに響く話だと思います。特にエコとは対極にありそうなラリーの場に、100%バイオディーゼルを持ち込むなど、その先駆者的な行動力にも驚かされます。
私たちが考えるロハスは、本当のエコを実現しつつ幸せな暮らしを実現することですが、片山氏の言葉、行動力を手本にして、どんどん行動していきたいと思います。
MakeLohas 編集部


前のページへ | 1 2 3 | 次のページへ

こちらからこのページをPDF形式でご覧になれます。 PDFファイルを表示
PDFファイルをご覧いただくためにはAdobeReaderが必要です。
AdobeReaderをお持ちでない方は、こちらからダウンロード(無料)してご利用ください。

▲ページトップへ

Contents
ローハスインタビュー
Vol.23:[2007/10/12]
山本 義春 氏
東京大学大学院教育学研究科
身体教育学講座教授 (教育生理学分野担当)
Vol.22:[2007/3/29]
片山 右京 氏
Team UKYO 代表 大阪産業大学客員教授
Vol.21:[2007/3/28]
岡安 雅人 氏
木造住宅設計所 萌芽舎一級建築士事務所 主宰
Vol.20:[2007/3/23]
小町 晴久 氏
小町建築アトリエ 代表
Vol.19:[2007/3/16]
中川 重年 氏
京都学園大学バイオ環境学部 教授
全国雑木林会議世話人
Vol.18:[2007/2/28]
鉾井 修一 氏
京都大学大学院
工学研究科 建築学専攻 教授
Vol.17:[2007/2/23]
甲斐 徹郎 氏
株式会社チームネット代表取締役
エコロジー住宅市民学校 主催
Vol.16:[2007/1/31]
涌井 雅之 氏
桐蔭横浜大学 特任教授
Vol.15:[2006/11/30]
米森 公彦 氏
一級建築士事務所
米森建築設計事務所 主宰
Vol.14:[2006/9/22]
安月 浩 氏、絹山 実 氏
ガス暖炉メーカー
株式会社ダンロックス
Vol.13:[2006/8/25]
丸谷 博男 氏
建築家
一級建築士事務所 (株)エーアンドエーセントラル 代表
Vol.12:[2006/6/29]
長房 直 氏、加瀬澤 文芳 氏、中安 博司 氏
住まいづくりフォーラム
Vol.11:[2006/6/23]
佐々木 龍郎 氏
建築家
株式会社佐々木設計事務所 代表取締役
Vol.10:[2006/3/30]
尾島 俊雄 氏
早稲田大学建築学科 教授
Vol.09:[2006/3/17]
堀尾 正靭 氏
東京農工大学大学院
共生科学技術研究部 教授
Vol.08:[2006/2/13]
望月 久美子氏
株式会社東急住生活研究所 所長
住文化研究協議会 企画委員会 委員長
Vol.07:[2006/1/27]
金子 成彦 氏
東京大学大学院
工学系研究科機械工学専攻 教授
Vol.06:[2005/12/19]
坊垣 和明 氏
独立行政法人建築研究所
首席研究員
Vol.05:[2005/11/28]
駒城 素子 氏
お茶の水女子大学
生活科学部人間・環境科学科 教授
Vol.04:[2005/10/5]
山本 良一 氏
東京大学生産技術研究所 サステナブル材料・国際研究センター 教授
Vol.03:[2005/9/9]
秋元 孝之 氏
関東学院大学工学部建築学科 教授
Vol.02:[2005/8/19]
尾島 俊雄 氏
早稲田大学建築学科 教授
Vol.01:[2005/7/29]
小畑 晴治 氏
独立行政法人都市再生機構
都市住宅技術研究所 所長

私たちについて著作権&リンクについて個人情報のお取り扱いについてサイトマップお問い合わせ
Copyright 2008 TOKYO GAS Co., Ltd. URBAN LIFE RESEARCH INSTITUTE All rights reserved.