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ローハスインタビュー

Vol.14 [2006年9月22日更新]
安月 浩 氏、絹山 実 氏 プロフィール
ガス暖炉メーカー 株式会社ダンロックス
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本物の炎がつくり出す「暖炉の機能」とは?

絹山
絹山 実 氏
暖炉には役割が複数あると思っています。まずは基本的な暖房機としての機能ですね。この観点からすると基本はガスファンヒーターと同じです。タイプとしては、FH、FE、FFの3種があります。将来的な技術的取り組みとしては、排熱も利用することで機器としての熱効率をますます上げていければと考えています。

安月 二つ目がインテリア、言い換えればステータスとしての機能でしょう。どっしりとして、意匠部(暖炉の外側部分)のデザインにも凝った暖炉が好まれることから、暖炉は高級車のようなステータスとしての一品になり得るのでしょうね。

そしてもう一つの重要な機能として、暖炉の炎は人が安らげる空間をつくると言いますか、特別な「場」をつくるきっかけとしての役割を果たしていると思います。ラウンジにガス暖炉を導入していただきましたホテル様では、宿泊のお客さまが暖炉の周りに座ってゆったりとコーヒーを口にしながら「くつろげる、心が癒される」と良い評判で、大変好まれているようです。
また暖炉の炎の効果について研究された先生がいらっしゃいます。その方の論文によると、暖炉のある部屋とない部屋に全く面識がない方々を入れ、会話の進み具合などを見る行動観察の実験をしたそうです。暖炉のない部屋は緊張が続くのか会話も少ないのですが、もう一方の暖炉のある部屋では会話も多く親近感がわき、より親しくなれるという検証結果がでています。炎は小川のせせらぎ、雲や波の動きなどと同様に無意識に見ていられるので、癒されたり、集中力が回復したりという効果もあるようですね。私たちの暖炉は病院や老人ホームにも採用されていますが、これもこうした効果を期待されているからでしょう。


暖炉を通して文化を育てる

安月
暖炉
コンラッド東京様に導入された暖炉
イベントなどで私たちの暖炉に実際に火をつけ実演しておくと、非常に関心を集めます。皆さんに立ち止まって見ていただけるため、人だかりになることもあります。このように炎はキャンプファイヤーや焚き火のように、自然とみんなが集まって楽しむ場ができる不思議な力があるようですね。

したがって、ガス暖炉は単なる暖房機やインテリアとしての設備だけではなく、火を利用した新しい製品というか、次世代のコミュニケーション商品という可能性を感じています。日本では住まいの中の囲炉裏が消えてから、家族で火に接する文化が縮小しているようにも思えます。私たちは暖炉のメーカーとして、炎を愉しむ文化を少しずつ育てていければいいなと感じています。


本日のキーワード
炎の効果とそれを活かす機器としての暖炉、「場」をつくる暖炉、次世代のコミュニケーション商品、炎を愉しむ文化を育てる

MakeLohas 編集部コメント
日本の暮らしから囲炉裏がなくなり、炎を囲んでコミュニケーションする機会はキャンプ場や焚き火の場に限られるようになっています。しかしひとたびゆらめく炎を前にすると人はとても不思議な気持ちになります。これが火の効果なのでしょう。現在の日本の住宅に昔ながらの囲炉裏を導入することは難しいかもしれません。しかし人間がもともと持っていた「炎を愉しむという気持ち」を再認識するひとつの手段として、暖炉は重要な役割を果たしてくれるのかもしれません。
MakeLohas 編集部

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Contents
ローハスインタビュー
Vol.23:[2007/10/12]
山本 義春 氏
東京大学大学院教育学研究科
身体教育学講座教授 (教育生理学分野担当)
Vol.22:[2007/3/29]
片山 右京 氏
Team UKYO 代表 大阪産業大学客員教授
Vol.21:[2007/3/28]
岡安 雅人 氏
木造住宅設計所 萌芽舎一級建築士事務所 主宰
Vol.20:[2007/3/23]
小町 晴久 氏
小町建築アトリエ 代表
Vol.19:[2007/3/16]
中川 重年 氏
京都学園大学バイオ環境学部 教授
全国雑木林会議世話人
Vol.18:[2007/2/28]
鉾井 修一 氏
京都大学大学院
工学研究科 建築学専攻 教授
Vol.17:[2007/2/23]
甲斐 徹郎 氏
株式会社チームネット代表取締役
エコロジー住宅市民学校 主催
Vol.16:[2007/1/31]
涌井 雅之 氏
桐蔭横浜大学 特任教授
Vol.15:[2006/11/30]
米森 公彦 氏
一級建築士事務所
米森建築設計事務所 主宰
Vol.14:[2006/9/22]
安月 浩 氏、絹山 実 氏
ガス暖炉メーカー
株式会社ダンロックス
Vol.13:[2006/8/25]
丸谷 博男 氏
建築家
一級建築士事務所 (株)エーアンドエーセントラル 代表
Vol.12:[2006/6/29]
長房 直 氏、加瀬澤 文芳 氏、中安 博司 氏
住まいづくりフォーラム
Vol.11:[2006/6/23]
佐々木 龍郎 氏
建築家
株式会社佐々木設計事務所 代表取締役
Vol.10:[2006/3/30]
尾島 俊雄 氏
早稲田大学建築学科 教授
Vol.09:[2006/3/17]
堀尾 正靭 氏
東京農工大学大学院
共生科学技術研究部 教授
Vol.08:[2006/2/13]
望月 久美子氏
株式会社東急住生活研究所 所長
住文化研究協議会 企画委員会 委員長
Vol.07:[2006/1/27]
金子 成彦 氏
東京大学大学院
工学系研究科機械工学専攻 教授
Vol.06:[2005/12/19]
坊垣 和明 氏
独立行政法人建築研究所
首席研究員
Vol.05:[2005/11/28]
駒城 素子 氏
お茶の水女子大学
生活科学部人間・環境科学科 教授
Vol.04:[2005/10/5]
山本 良一 氏
東京大学生産技術研究所 サステナブル材料・国際研究センター 教授
Vol.03:[2005/9/9]
秋元 孝之 氏
関東学院大学工学部建築学科 教授
Vol.02:[2005/8/19]
尾島 俊雄 氏
早稲田大学建築学科 教授
Vol.01:[2005/7/29]
小畑 晴治 氏
独立行政法人都市再生機構
都市住宅技術研究所 所長

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