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[2006年9月22日更新]
| 安月 浩 氏、絹山 実 氏 |
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ガス暖炉メーカー 株式会社ダンロックス |
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| 絹山 |
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暖炉には役割が複数あると思っています。まずは基本的な暖房機としての機能ですね。この観点からすると基本はガスファンヒーターと同じです。タイプとしては、FH、FE、FFの3種があります。将来的な技術的取り組みとしては、排熱も利用することで機器としての熱効率をますます上げていければと考えています。
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| 安月 |
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二つ目がインテリア、言い換えればステータスとしての機能でしょう。どっしりとして、意匠部(暖炉の外側部分)のデザインにも凝った暖炉が好まれることから、暖炉は高級車のようなステータスとしての一品になり得るのでしょうね。
そしてもう一つの重要な機能として、暖炉の炎は人が安らげる空間をつくると言いますか、特別な「場」をつくるきっかけとしての役割を果たしていると思います。ラウンジにガス暖炉を導入していただきましたホテル様では、宿泊のお客さまが暖炉の周りに座ってゆったりとコーヒーを口にしながら「くつろげる、心が癒される」と良い評判で、大変好まれているようです。
また暖炉の炎の効果について研究された先生がいらっしゃいます。その方の論文によると、暖炉のある部屋とない部屋に全く面識がない方々を入れ、会話の進み具合などを見る行動観察の実験をしたそうです。暖炉のない部屋は緊張が続くのか会話も少ないのですが、もう一方の暖炉のある部屋では会話も多く親近感がわき、より親しくなれるという検証結果がでています。炎は小川のせせらぎ、雲や波の動きなどと同様に無意識に見ていられるので、癒されたり、集中力が回復したりという効果もあるようですね。私たちの暖炉は病院や老人ホームにも採用されていますが、これもこうした効果を期待されているからでしょう。
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| 安月 |
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イベントなどで私たちの暖炉に実際に火をつけ実演しておくと、非常に関心を集めます。皆さんに立ち止まって見ていただけるため、人だかりになることもあります。このように炎はキャンプファイヤーや焚き火のように、自然とみんなが集まって楽しむ場ができる不思議な力があるようですね。
したがって、ガス暖炉は単なる暖房機やインテリアとしての設備だけではなく、火を利用した新しい製品というか、次世代のコミュニケーション商品という可能性を感じています。日本では住まいの中の囲炉裏が消えてから、家族で火に接する文化が縮小しているようにも思えます。私たちは暖炉のメーカーとして、炎を愉しむ文化を少しずつ育てていければいいなと感じています。
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| 炎の効果とそれを活かす機器としての暖炉、「場」をつくる暖炉、次世代のコミュニケーション商品、炎を愉しむ文化を育てる |
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| 日本の暮らしから囲炉裏がなくなり、炎を囲んでコミュニケーションする機会はキャンプ場や焚き火の場に限られるようになっています。しかしひとたびゆらめく炎を前にすると人はとても不思議な気持ちになります。これが火の効果なのでしょう。現在の日本の住宅に昔ながらの囲炉裏を導入することは難しいかもしれません。しかし人間がもともと持っていた「炎を愉しむという気持ち」を再認識するひとつの手段として、暖炉は重要な役割を果たしてくれるのかもしれません。 |
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