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[2006年8月25日更新]
| 丸谷 博男 氏 |
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建築家
一級建築士事務所
(株)エーアンドエーセントラル 代表 |
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もう一つ私が取り組んでいるのは、コミュニティづくりというか、コミュニティが自然と醸成されていくような街づくりです。向こう三軒両隣プロジェクト、なんていう活動もやっています。
一言でコミュニティと言っても戸建住宅が集まっている地域でのコミュニティがあれば、戸建住宅と集合住宅が混在した地域もあるし、集合住宅の中だけのコミュニティもある。ただしどの条件にも共通して言える特徴は、新しくできた分譲地やマンションでは皆で維持管理する共有物としてのデザインとか、仕掛けとか、そういうのがあまりない。たとえ共有物が存在しても、容積緩和のために小さなポケットパークのような場所を名前だけ共有していたりします。
私は良好なコミュニティを醸成するために必要なのは、形だけの広場や共有物をつくることではないと思います。メンテナンスも含めた共有物を持ち、それらを皆で維持管理していくというプロセスの中に一番大事なことがあるはずです。 |
コミュニティが機能して、人々が永く住み続ければそれはサスティナビリティな暮らしにつながります。つまり良好なコミュニティの存在が環境に良い暮らし、LOHASな暮らしをつくるのです。その観点からすると、まあちょっと難しいのですが、人間が一つの土地で生まれて、その土地で育っていくって言うことが一番サスティナビリティを生んでいく背景になると思います。
人の流動が激しいところというのは、絶対にコミュニティが育ちません。皆他人同士で、お互い何年そこにいるのかわからない人達が常に入れ替わりながら暮らしている場所でコミュニティを作れるか、って言われて、あなたは本当に出来ると思いますか?
またこのような状況に対して小手先だけの空間やデザインではいくら提案してもコミュニティ醸成に寄与しません。この点を知り、うまくコントロールして、コミュニティが醸成されていく仕組みづくりをすることが重要なのです。 |
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住まいの省エネも、コミュニティも、とにかく地域性を理解して、それを考慮することが大切です。もう一つ付け加えるのならば、サスティナブルな暮らしのためには「誰もが快適な暮らし」を目指す必要はありません。住まいの中の環境も、年間平均気温である15℃を基準に考え、この熱を利用していけばそれで充分なのです。もっともこの熱を利用するためには住まいの熱負荷、熱の移動量、移動速度などもっともっと研究することが沢山あると思います。 |
古代の人間の知恵による住まいは地球との共生を実現できていました。逆に言えば現代住宅だけですよね、理にかなっていないのは。
ですから私は本当に地球環境を考え、この問題に対する活動をこれからも続けて行きたいと思っています。 |
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| 地域性を大切にする住まい、コミュニティの醸成とサスティナブル、先人の暮らしをつくる力に学ぶ、年間平均気温を利用する |
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| 我慢したり無理したりすることはLOHASではないと言われます。しかし丸谷氏がおっしゃるように住まいの温熱環境において「我慢しないこと」=「全員が快適になるように制御すること」ではないかもしれません。先人の知恵に学び、地域性を活かしながら生活すれば、我慢はしなくて済むし、不快感もない、そして地球環境にもやさしい暮らしが実現するのでしょう。この考え方に寄与できるよう、私達も引き続き住まいの温熱環境の研究を進めていきたいと思います。 |
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