 |
 |
 |
 |
 |
 |
|
|
|
|
 |
 |
 |
|
[2006年8月25日更新]
| 丸谷 博男 氏 |
|
 |
建築家
一級建築士事務所
(株)エーアンドエーセントラル 代表 |
|
 |
 |
 |
 |
|
|
|
|
| 建築家シリーズ第3回は、株式会社エーアンドエーセントラル代表であり、NPO梅ヶ丘アートセンターフェローシップ代表でもある丸谷博男氏にご登場いただきました。丸谷氏は環境共生型の住まいづくりのため自然エネルギーの利用に積極的に取り組む他、住まい手のコミュニティ作りの大切さを強く訴えておられます。 |
|
僕が主に取り組んでいることには、二つの流れがあると思います。その一つ目は住まいとその周りとの環境、地面の部分や植栽まで考慮し、本当に省エネルギーになる住まいをつくることです。具体的なお話としてはOMソーラー、空気集熱の家があります。
これは私の両親や私自身を実験台にして設計しました。設計を始めた当時は周囲から「熱容量の小さい空気を熱輸送に利用するなんて、何て効率の悪いことをやっているのだ」などと異端児扱いされたものです。でも私は自然の力を活かして熱を利用するこの方式がとても気に入っています。ごく最近になって、実際につくったこの家を売りに出したのですが、大学の先生など自然と共生する住まいの良さをわかってくれる方が結構いらっしゃって、とても驚くと共に大変うれしく思っています。 |
| ■省エネルギーな住まいを考える上で大事なこととは? |
僕が住まいに関して環境面で一番大事なことだと思うのは、やっぱり地域性を大切にすることだと思います。この地域性というのは、住宅が存在するそこの気候風土、文化、周りの景観、あるいは土も、水も、緑も、そういうところから全部つながった結果として生まれているものです。
日本は北海道から沖縄まで、すごく多彩な気候風土があります。でも今の日本の住まいは売る側の論理が先んじて、日本全国で同じ様なモデルハウスが作られて売られているという、まったく地域性ある環境とは無関係の状況になっているわけですね。
でもよくよく考えるとそのような住宅はほんの100年くらいの歴史しかなくて、それ以前の何千年っていう歴史はまさに気候風土にウソをつけない時代であったはずです。ですからまさにその時代が一番LOHASだったわけです。無駄なものができないし、環境にウソをつけない。そこのところがとても私は大事だと思います。 |
今の日本は高気密、高断熱の住宅こそが省エネという流れになりつつありますけれど、私は建材を沢山使用してつくる家というのは完全なLOHASな住まいにはならないと思います。北海道のアイヌの人々は-10℃、-20℃という環境下でも地熱を利用することにより、焚き火やおき火だけで冬を乗り越えていました。縄文人だって竪穴式の住居で1万年も暮らしていたわけです。
原始的とはいえ、そういう人達こそが本当に気候風土をつかんで生きてくることができた。考えてみてください。私たちは彼らの子孫として今を生きているのです。気候風土、地域性をきちんと読める科学力というか、洞察力というか、あるいはそこで暮らしをつくる力というものを先人から学ぶべきではないでしょうか。 |
| ※ |
PDFファイルをご覧いただくためにはAdobeReaderが必要です。
AdobeReaderをお持ちでない方は、こちらからダウンロード(無料)してご利用ください。 |
|
|
 |
|
 |
 |
 |