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ローハスインタビュー

Vol.12 [2006年6月29日更新]
長房 直 氏、加瀬澤 文芳 氏、中安 博司 氏 プロフィール
住まいづくりフォーラム
「住まいづくりフォーラム」は主に千葉県を中心として活動されている建築家の団体で、一般の方を対象にした勉強会や実際の家の見学会を開催したり、その他住まいに関する相談を受けたりしながら建築主にとって満足のいく住まい構築を目指し活動をされていらっしゃいます。今回は、同フォーラムから長房直氏、加瀬澤文芳氏、中安博司氏の3名にお集まりいただき、身近な住まいの設計について伺いました。 長房氏、加瀬澤氏、中安氏
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無垢材にこだわり本物の住まいを手に入れる

中安 私達は家づくりに興味を持たれた方々を対象にセミナーや見学会を実施しています。これらに参加された方々に伺うと、皆さんまずは住宅展示場に行かれているようです。その後、もう少し時間を掛けて自分の家づくりについて考えてみたい、住まいについてしっかりと勉強してみたい、と思い始めた方々が私達のフォーラムに来てくださっているようです。

加瀬澤 一般のハウスメーカーと私達のフォーラムの家づくりの最も大きな違いは、フォーラムが無垢材にこだわるという点でしょう。ハウスメーカー無垢材を使わない最大の理由は無垢材の割れ、反りからくるクレームにあると思っています。これは工務店でも同様です。確かに無垢材は反ったり隙間ができますが、それは無垢の板が湿気を吸ったり放出したり繰り返している状態で、最終的には乾燥して締まってくるものなのです。

木が安定して落ち着くまで2年はかかるのではないでしょうか。それが木の魅力であり、味なのだと私は考えます。このことを建築主に知っていただかないとクレームになります。設計者と建築主の間のコミュニケーションを大切にすることが重要です。

中安
中安氏
一般に無垢材は高いと考えられていますが、確かに銘木と呼ばれる最高の紀州ヒノキで節がないものは1m3あたり2、300万円もしますし、他の高級ヒノキでも5、60万円ほどします。ところが節があるヒノキになると価格は7、8万円と一気に下がります。そういう材を使ってもヒノキの良さは堪能できますので、意外と使いやすいのです。ただ、死節と呼ばれる皮の付いた節があると板として使えないので、そこには注意が必要です。

加瀬澤 節のない合板と節が多めにあるヒノキのフローリング材を比較すると価格に大きな違いは現れません。節を全く気にしなければ、オールヒノキやオール無垢板も採用しやすくなります。無垢は香り、色、温もりなどいろいろな面で人に好まれるほか、経験から言うとガス温水式床暖房との相性も非常にいいですね。やっぱり使うなら本物です。そこにお金をかける価値はあると考えています。


住宅の間取りの変化について

長房 無垢材もそうですが、私達は住まい手にあった間取りも重要だと考えています。以前は玄関があって廊下があって階段がある、といった考え方が主流であったように思います。それが現在は、キッチン・リビング・ダイニングを一緒に考えて、オープンな空間で使うといった間取りがでてきました。建築主とお話を深めていくと、一つの部屋で子供たちとのコミュニケーションを増やしたい、キッチンで調理をしながら家族と会話したい、リビングを通って子供部屋に行く動線をつくって必ず子供と顔を合わせるようにしたい、などできるだけ親子が交流できる間取りを望む傾向があることがわかります。

この傾向は子供部屋の面積にも現れていて、昔と比較するとかなり小さく、本当に最小限にすることが多いようです。そのぶん家族が一緒にいられるパブリックスペースを広くしたいということですね。

加瀬澤 パブリックスペースの面積の話で言えば、廊下の概念も変わってきています。昔は部屋をつなぐ曲がった廊下が必ずあったのですが、今はリビングが廊下の代わりで、そこを通って他の部屋へ行くように変化しています。個人的にはリビングに階段をつけることはあまり好きではないのですが、条件が整えば廊下をつくらない間取りがとても有効であることが多々あります。


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Contents
ローハスインタビュー
Vol.23:[2007/10/12]
山本 義春 氏
東京大学大学院教育学研究科
身体教育学講座教授 (教育生理学分野担当)
Vol.22:[2007/3/29]
片山 右京 氏
Team UKYO 代表 大阪産業大学客員教授
Vol.21:[2007/3/28]
岡安 雅人 氏
木造住宅設計所 萌芽舎一級建築士事務所 主宰
Vol.20:[2007/3/23]
小町 晴久 氏
小町建築アトリエ 代表
Vol.19:[2007/3/16]
中川 重年 氏
京都学園大学バイオ環境学部 教授
全国雑木林会議世話人
Vol.18:[2007/2/28]
鉾井 修一 氏
京都大学大学院
工学研究科 建築学専攻 教授
Vol.17:[2007/2/23]
甲斐 徹郎 氏
株式会社チームネット代表取締役
エコロジー住宅市民学校 主催
Vol.16:[2007/1/31]
涌井 雅之 氏
桐蔭横浜大学 特任教授
Vol.15:[2006/11/30]
米森 公彦 氏
一級建築士事務所
米森建築設計事務所 主宰
Vol.14:[2006/9/22]
安月 浩 氏、絹山 実 氏
ガス暖炉メーカー
株式会社ダンロックス
Vol.13:[2006/8/25]
丸谷 博男 氏
建築家
一級建築士事務所 (株)エーアンドエーセントラル 代表
Vol.12:[2006/6/29]
長房 直 氏、加瀬澤 文芳 氏、中安 博司 氏
住まいづくりフォーラム
Vol.11:[2006/6/23]
佐々木 龍郎 氏
建築家
株式会社佐々木設計事務所 代表取締役
Vol.10:[2006/3/30]
尾島 俊雄 氏
早稲田大学建築学科 教授
Vol.09:[2006/3/17]
堀尾 正靭 氏
東京農工大学大学院
共生科学技術研究部 教授
Vol.08:[2006/2/13]
望月 久美子氏
株式会社東急住生活研究所 所長
住文化研究協議会 企画委員会 委員長
Vol.07:[2006/1/27]
金子 成彦 氏
東京大学大学院
工学系研究科機械工学専攻 教授
Vol.06:[2005/12/19]
坊垣 和明 氏
独立行政法人建築研究所
首席研究員
Vol.05:[2005/11/28]
駒城 素子 氏
お茶の水女子大学
生活科学部人間・環境科学科 教授
Vol.04:[2005/10/5]
山本 良一 氏
東京大学生産技術研究所 サステナブル材料・国際研究センター 教授
Vol.03:[2005/9/9]
秋元 孝之 氏
関東学院大学工学部建築学科 教授
Vol.02:[2005/8/19]
尾島 俊雄 氏
早稲田大学建築学科 教授
Vol.01:[2005/7/29]
小畑 晴治 氏
独立行政法人都市再生機構
都市住宅技術研究所 所長

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