そんな考えで芸術家の渡邊林太郎さん(逗子市在住)や徳寿工作所社長谷本友秀さん、新島物産の木村聡史さん(当時学生)たちとコラボレーションして作った作品の一例がこの『輝泡燈(きほうとう)』です。私たちの専門の一つである粉体工学や流動層の技術を使い、そこに遊び心を加えてみたらこんなランプができました、といったところですね。
アクリル製の二重管の中に手すきの和紙、それと活性炭の粉を入れまして、下から空気を送っています。そうすると活性炭が流動化して、バブルが出来たところから光が漏れ出すのです。輝く泡のランプ、で輝泡燈です。水や液体はまったく使っていません。国内外で結構面白いじゃないか、と評価をいただいています。
これからの技術者にとっては、まず作り上げた技術をアピールしていく技術、コミュニケーション能力がこれまでにもまして重要ですが、それにととまらず、持続型社会や、伝統とのつながりと活力とが両立した文化作りへの貢献の視点が必要です。
技術的なセンスの他、文学、文化的な感覚も持っていたい。絶対ではないけれども、豊かな知的社会のためにはぜひ持っていただきたいですね。企業が技術を事業化するにしても、効率だとか競争だとかだけを見ていくのではなくて、技術がつくる文化も含めて検討していただけるといいなと思います。
|
|
|
 |
|
| 輝泡燈(きほうとう)の動画をご覧になれます。 |
|
|