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[2006年1月27日更新]
| 金子 成彦 氏 |
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東京大学大学院 工学系研究科機械工学専攻 教授 |
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家庭菜園は、自分がさりげなく出来る範囲のことから始めました。無理していないから長続きします。そしてだんだん満足するものが作れるようになると、次の段階に進みたくなる。私の場合、野菜がおいしくできると今度は調理でだしに凝り始めました。おいしいだしが取れるようになると次は盛り付けの美しさも考えてみたりして。お皿の模様とかね。
私の妻はパンを自分で焼くのですが、今では本当にいろいろな種類のパンを焼き上げます。この火加減ならピザトーストに合ったパンが焼け、こうしてみるとジャムに合うパンが出来るとわかるらしくて、いつも楽しみながらパンを焼いています。
家庭菜園とか、パン焼きとか、いろいろと違う方向の楽しみ方がありますよね。だからLOHASっていうのもいろいろあるのだと思いますよ。
それと最近はイベント的に物事を楽しんで、瞬間的に終わってしまうことが多いでしょう。でもね、私は何かをするときは、その事前準備から後片付けまで通してやってみることが重要だと思いますよ。今自分が手にしているものが、どれくらいの人に支えられてここにあるのかわかりますから。こういう体験がLOHASな暮らしをつくるきっかけになるのではないでしょうか。 |
人間が暮らしていく上で、それまでに学んだ技術や文化を後の世代に伝えることも忘れてはならないと思います。例えばおでんもパン焼きもマイクロガスタービンもそうですが、炎の扱い方というのがそれですね。私は山に登るとき、先輩から火おこしを学びました。火がつかないとご飯が食べられないから必死です。結果的に火をおこしてご飯を炊く技術と、炎に慣れ親しむという文化を受け継ぎました。そのおかげで私は今の研究で炎を扱っても何の違和感もありません。
だから私もちゃんと伝承しようと思っているんです。学生を集めておでんをやるとき、「火をつけてからおでんができるまで、最適な火加減に調節してくれる制御を作りなさい」と言っています。学生達は驚きますが、「ガスタービンの運転制御ができる君達が、おでんを煮る制御ができないわけがないでしょう?」と。まあ半分は冗談で言うのですけれど。
LOHASにもいろいろな形があると思いますが、それぞれ見ている方向を変えてみたり、視野を広げてみたり、どんどん交流していけばいいと思いますよ。つながりができて、新しいプロセスが生まれて、和のある暮らしを継承していく。いいですよね。 |
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| 分散型エネルギー、スペックドリブンとライフスタイルの死の谷、さりげなさ、技術と文化の伝承 |
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都市でサスティナブルな生活を望んでも、時間や場所の制約によりなかなか理想となる生活ができるとは限りません。スローライフは時間的にも金銭的にも余裕のある人たちが実現でき、LOHASは別の視点、都市の制約の中で頭を使って工夫しながら実現するオルタナティブ(代替)な生活といってもよいと思います。
では代替とは何なのか?それはまさに「炎のある生活」だと思います。先生もおっしゃっているように次の世代へ引き継がなければならない生活技術であり、「火の文化」そのものではないかと感じました。そのような生活が継承されそれを支える設備であり、エネルギー供給システムを開発することが、私たちエネルギー供給会社の使命であると考えています。 |
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