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[2005年10月5日更新]
| 山本 良一 氏 |
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東京大学生産技術研究所 サステナブル材料・国際研究センター 教授 |
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| グリーンランドの氷床が全面的に融解を開始するのは早くて2040年だそうです。さすがに大変だということでイギリスのブレア首相もこの問題をG8サミットの主要議題にしました。結局テロの影響で議論が不十分に終わってしまったのは本当に残念なことです。しかしG8サミットに対して学者の世界、あるいは経済界から2つの声明が出されました。一つは日本を含む世界の11の国の学術会議の会長が連名で、G8の政治家は真剣に気候変動を考えなくてはいけないということを要請したのです。またイギリスの王立協会の会長は、「人類は未だかつてない危機を迎えている。これはもうほぼ最後のチャンスだ」とまで言いました。そのくらいこの問題は大きな問題なのです。 |
NASAのジェームスハンセン氏が説明したものが分かりやすいと思います。一年を通じて太陽からくるエネルギーと、地球から出て行くエネルギーのバランスを考えるのです。これが釣り合っていれば大丈夫。
しかし研究の結果、僅かながらも地球から出て行くエネルギー量が少ないことがわかった。つまりその差が地球にどんどん溜まるエネルギーであり、これが温暖化なのだと説明できます。そして今どのくらいのエネルギーが溜まっているのかというと、1m2あたり0.85Wの豆電球が常に灯っている状態です。
一つ一つの豆電球は暗い、小さなものですがこれが全地球表面にあるわけですから相当なエネルギーです。彼の言葉を借りると、この豆電球のエネルギーが1m2あたり1Wになると危険な気候変動に陥る、すなわち温暖化時限爆弾が爆発するそうです。
ここで時限爆弾と言うのは、温暖化には時間的遅れがあるからです。地球に溜まったエネルギーは、まず表面積の2/3を占める海に吸収されます。そして遅れて海から大気中に温度上昇としてじわじわ伝わる。私達は海から伝わった大気の温度上昇をもって温暖化を感じているのですね。だから今海の温度上昇を止めないと、気づいたときには手遅れなのです。そしてこの「1W/m2」というのが、先ほどの「2℃」気温上昇に対応します。 |
| 豆電球以上に分かりやすいのは、視覚的に絵で見せることでしょうね。洛中洛外図屏風というか、地獄極楽絵巻のようなイメージで、それぞれの生活シーン別にサスティナブルライフスタイル絵巻を作る。私も試みとして曼荼羅を作ってみましたよ。これは国も企業もそれぞれの分野で作るといいと思います。こうすると天国、こうすると地獄になる、というのが分かりやすいように。 |
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サステナブルな社会に向けた生活文化のまんだら
(制作途中)
(C)株式会社オープンハウス エコデザイン研究所
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画像をクリックすると拡大して見ることができます。
(PDF:1,004KB) |
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私は「無知」が最も災いをもたらすものだと考えています。だからサスティナブルユビキタス社会になって、いつでも全世界を俯瞰的、ダイナミックに見て情報を得ることが出来れば、我々は賢く生活していけるのではないかと思っています。その一つの試みが視覚的に情報を見せることなのです。
分かりやすければ、温暖化や気候変動を理解して、賢いエコライフを送ってくれるだろうと。まあこれは性善説なのですがね。孔子が70歳で到達した境地を表して「七十にして心の欲する所に従へども、矩を踰えず」という言葉があります。欲望に従って思いつくままに行動しても、それが悪いことには至らないという意味です。皆がここに至れば最高ですね。我々が心の欲するままに生活したとしても温暖化が加速するようには決してならない、という風にね。これからも一般の生活者にもその重要性に気づいてもらえる様にしていきましょう。 |
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| 地球温暖化、急速な大規模気候変動、視覚的に見せる、従心(じゅうしん) |
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