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[2005年10月5日更新]
| 山本 良一 氏 |
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東京大学生産技術研究所
サステナブル材料・国際研究センター 教授 |
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山本良一東京大学教授は、海外の多数の大学でも客員教授を務められ、また文部科学省の科学官にも就いておられます。日本テレビ「世界で一番受けたい授業」に出演され、難しい環境問題を分かり易く解説されるなど、精力的に活動されております。 |
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今の最大関心事は、環境負荷の問題、地球温暖化の問題ですね。人口が爆発的に増えて、それに伴って経済が急速に成長している。しかし先進国の環境負荷を下げる努力が足りない。それが今の我々の現状であって課題です。
日本経済で見ると、500兆円を稼ぎ出すために20億トンの資源を投入して、13億4000万トンの炭酸ガスを出して、4億5000万トンの廃棄物を出しています。全然持続可能ではないわけですよ。資源生産性をいかに高めるかが大きな問題です。 |
この15年間くらいの研究でいろいろなことが分かってきました。例えば気候の変化というのはゆっくり変化するのは例外的であって、実は突発的に変化する、という事実もそれにあたります。アブラプトクライメットチェンジ(abrupt climate change)って言います。
人間は都市文明を発達させたことにより小さな気候変動には耐えられるようになりました。けれども一度巨大都市文明を作ってしまうと、突発的な気候変動には耐えられなくなります。今地球上には63億の人間が住んでいますけれど、それぞれ国境、縄張りを決めてそこで生きているわけですから、何かあっても移動できませんよね。ここで急速な気候変動がくるとどうなってしまうか。大問題ですよ。
現在地球温暖化と一口に言われていますけれど、これは正確ではありません。温暖化すれば寒冷化するところもあるわけですから、グローバルな気候変動と呼ぶのが正しいと言えます。ゆるやかな温暖化ばかりではなく、ご覧になった方も多いと思いますが、映画デイ・アフター・トゥモローのような状態が起こることも恐れています。 |
今どのくらい危険な状態にいるか、ここを知ることが重要です。最近研究が進んで分かってきたのは、産業革命以前と比較して地球の平均気温が約2℃上昇すると、もう大変なことが起こり得るということです。いいですか、この「2℃」という数字が重要です。
そして2℃以下にするためには炭酸ガス濃度は「550ppm以下」でなければなりません。もちろんまだ議論されてはいますが、ここを気候ターゲットにしています。そしてこの「2℃」ですが、早ければ「2026年」に、遅くとも「2060年」までには突破するかも知れないという研究が最近発表されました。 |
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