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[2005年7月29日更新]
| 小畑 晴治 氏 |
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独立行政法人 都市再生機構 都市住宅技術研究所 所長 |
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私たちはだいぶ前からシックハウスに関する研究を行ってきました。VOCの問題ですから、発生源を絶つこと、それといかに室内換気を効率よく行うことが重要です。前者は使用する木材、接着剤などを変更すれば解決しますが、換気の問題は実は非常に難しいのです。
昔の日本の住宅は実は隙間だらけでした。しかし結果的にこの隙間から常に新鮮な空気が出たり入ったりしてくれたおかげであまり換気の問題を意識する必要がありませんでした。
もっと積極的に換気をしたいのであれば、窓を開けたり換気扇を回したりすれば充分換気できていたんですね。ところが住宅の高気密化が進むにつれ、そうは行かなくなりました。給気口がない状態で換気扇を回すと、空気を取り入れる隙間がないから新しい空気が入ってこないし、当然排気もできません。部屋の中の気圧がちょっと下がって、そこから先はただファンが回っているだけになってしまいます。じゃあ給気をしっかりやろうとすると、例えば冬なら寒い風が入ってきてしまう。いたちごっこでしたね。
また住む側にも換気の意識が少ないから積極的に換気しないという問題もありました。そうすると普通に生活しているだけでどんどん室内の空気が悪くなってしまいます。何もしなくても人は呼吸を続けていますから。仮に意識の高い方がいたとしても、夜寝室に寝ているときにわざわざ起きて窓を開けて換気するようなことはしないでしょう?
そこで常時小風量換気システムが必要になります。これは大学の先生方と私どもが協力して提案し、昨年法制化されました。新築される住宅では、24時間常に少しずつ換気を行うことになったわけです。結果的に住宅に気密性はあまり必要ないのではないかとおっしゃる先生も増えましたね。
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常時小風量換気が導入されましたが、まだ課題があります。
それは換気に関する「情報」です。これは発信側と受信側に問題があります。
発信する側は「換気が法制化されましたので導入してください」とだけ発信する。住まい手である生活者がいるわけですが、「なぜ常時換気が必要なのか?」のという情報が足りない。すると生活者に換気の重要性が伝わりませんし、それを意識することが少なくなります。換気の重要性が伝わりません。
また住まい手が、自分たちで気になる情報を積極的に集めることがまだ少ないということも問題です。どんどん情報を集めて、自分なりの住まい方を確立できるいわば「住みこなしのプロ」がもっといてもいいと思います。つまりここがまだ研究素材として残っているとも言えますね。ライフスタイルの研究ですから都市生活研究所さんで取り組まれてみてもいいと思いますよ。協力できる部分では今後も一緒に取り組んで行けるといいですね!よろしくお願いします。
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| 高気密、高断熱、換気、住まい手の意識 |
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