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ローハス対談
コーディネーター:柏木 博 氏 (武蔵野美術大学教授)
2004年12月24日更新
Vol.02
ピーターD.ピーダーセン氏(株式会社イースクエア代表取締役)に聞く プロフィール
早く省エネ志向を捨てて、
『創エネ志向』で行きたいですね。(6/6)
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ローハスな住宅像

柏木 それでは話題を変えまして、ローハスな住宅像、住まいの問題についての考えをお聞かせ願えますか?

ピーダーセン 今我々は滋賀県でエコビレッジをつくろうという活動に協力しています。14〜15ヘクタールのかなり広い土地に300世帯くらいのエコビレッジを作ろうという非常に面白いプロジェクトです。これは住宅だけでなく、まさにコミュニティー全般です。

コミュニティー、つまり人々と周りの社会のあり方全部を新しく捉えていこうとしています。一軒一軒の住宅の形そのものではなく、コミュニティーのあり方が一番重要だと考えているわけです。したがってローハス的住宅というものも「これだ!」というものではなく、いろいろなものがあっていいと思います。

ですから単なるエコハウスではなく、きちんと人間の心理をとらえていけば良いと。あとはあたり前のことですが、住宅という素材を住んでいる人がどういう風に使うか、ですね。自分が家をフレキシブルに使うといったような、そういう形が将来的な姿かもしれませんね。

柏木 確かにおっしゃるとおりです。個別の住宅も重要ですがこれをシステムの一部として捕らえてコミュニティー全体で考えたほうがいろいろとやりやすいですね。エネルギーのやり取りにしても、例えばコージェネレーションシステムにしても、住宅の集合体であるコミュニティーを対象としたほうがやりやすそうですね。

ピーダーセン そうです、その形が非常にやりやすいですね。300世帯、1000世帯が一緒ですといろいろなことができます。水処理やごみ処理、エネルギー調達などいろいろなことが試せます。少し裏返しの言い方になりますが、日本の良いところは一つの確立したモデルができるとどんどん真似をしていく。固定観念のプラス側です。

こういう風にやれば出来るのだ、とわかればその後の展開は非常に早い。我々はそこに期待をしています。こうやってやれば実際にできるのだということを示せれば、日本のいろいろな自治体が次なる都市開発の希望として使うのではないかと。ですからローハスも住宅一戸一戸より、ローハスな都市像としての方が気になります。

柏木 確かに都市のあり方は重大な問題だと思います。世界的に有名な建築家が日本にもいますから、多くの建築家たちがきちんとした都市をつくりたいと思っていたのですよ。でも結局都市には手を付けられなくて個別の家とかビル規模に撤退しているわけです。

だから面的にきっちりと都市をつくって整備していかなければならないのです。水の問題、空気の問題、緑化の問題、エネルギーの問題。これらをシステムとして共有することができれば、新たなコミューショナルな人間関係が構築されてきて、とてもクオリティーが高い都市ができあがるはずなのです。エコビレッジをつくったときにも、そのシステムが100年以上続いていくようになると良いですね。モデルとして生き残るように。頑張ってください。

ピーダーセン ありがとうございます。話しがずれますが、最近私の子供が百人一首のカルタの教室に通っています。あれはすごく面白いですね。日本には文化として良いものが一杯あります。不思議ですよね。文化や美術にはあれだけの追求があるのに、素敵な都市像がなかなか進まないというのは。今後もいろいろな企業さんと一緒にこの問題を考えていきたいと思っています。

柏木 本日は大変面白い話をお聞かせいただき、ありがとうございました。ぜひ今後ともよろしくお願いします。

ピーダーセン ピーダーセン氏、柏木氏よろしくお願いします。ありがとうございました。

対談日:2004年12月14日
対談日:都内某会議室にて

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Contents
ローハス対談
柏木博

1946年生まれ。
武蔵野美術大学卒業。
現在同校教授。
デザイン評論家。
専攻は近代デザイン史。

Vol.03:[2005/01/31]
そこは広く議論すべきところでしょうね。本当にメンテナンスフリーがいいのかどうか。
Vol.02:[2004/12/24]
早く省エネ志向を捨てて、『創エネ志向』で行きたいですね。
Vol.01:[2004/12/01]
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