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ローハス対談
コーディネーター:柏木 博 氏 (武蔵野美術大学教授)
2004年12月24日更新
Vol.02
ピーターD.ピーダーセン氏(株式会社イースクエア代表取締役)に聞く プロフィール
早く省エネ志向を捨てて、
『創エネ志向』で行きたいですね。(5/6)
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ローハス視点のエネルギー

柏木 エコと言えば省エネルギーというイメージがありますが、ローハスから見たエネルギーとはどうあるべきだと思われますか?

ピーダーセン まず個人的な意見として述べさせていただきますが、基本的には省エネは楽しくない。省エネはもうイヤだと思います。というのは省エネでは問題が解決できないだろうと思うからです。

一つの非常に良い例は、非常に厳しい時代があった日産自動車さんですね。そのときは、ISO14001という環境マネジメントをやっていたし、経費節減をしなければいけないから、昼休みは全館電気を消していました。経費節約につながるし、環境にも良いしということで皆我慢していましたが、オフィスの中と同じように皆の顔が暗かったのです。そこにゴーンさんが来て「これは一体何だ?君達は何をやっているんだ?すぐにやめなさい!」とおっしゃったそうです。
そういう省エネ志向では、楽しいと感じたり、わくわくしたり、やる気になることは無いのです。日本も早く省エネ志向を捨てて、「創エネ志向」で行きたいですね。これは面白い。ありとあらゆる形で自分で発電する。エネルギーが得られる。もう省エネの時代は終わった、と宣言した方が良いですよ。

柏木 いいですね、創エネルギーですか。

ピーダーセン ツリー省エネ志向というのはフットプリント(Footprint)、つまり我々の足跡をできるだけ小さくして行きましょうということですね。だんだん小さくしていけば最後には消えます。しかし消しても良いのでしょうか?「あなたがここに生きていた跡が無くなる」のですよ?誰がそんな生活をしたがるのでしょうか。

例えばアートの世界を考えますと、ピカソのフットプリントは非常に大きいですよね。これは環境のことについても言えて、フットプリントは大きくて良い。ただ、良いフットプリントを残しましょう、ということなのです。今創エネの家があって、その家からエネルギーが生産されていくならエコでの大きなフットプリントになり得ます。創エネ志向やさらに発展的なものがあれば究極的には罪悪感を覚えながら生きる必要がなくなります。こういう発想をしていきたいですよね。

柏木 要するに、しぼんでしまうよりはしぼまないで済むような条件作りを考えたほうが良いということですね。例えばアートというものはほとんど浪費になってしまうと思います。

ピーダーセン そうですね。エコ的に言ったら全部無駄です(笑)

柏木 ですから私は「捨てるな」という以前に捨てられないほど素敵なデザインをしたい、と思っているのです。発想を変えて行きたいと。

ピーダーセン ほう、それはとても良いですね!デザイン的に醜いものはだれも大事にしようと思わないでしょうから。


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Contents
ローハス対談
柏木博

1946年生まれ。
武蔵野美術大学卒業。
現在同校教授。
デザイン評論家。
専攻は近代デザイン史。

Vol.03:[2005/01/31]
そこは広く議論すべきところでしょうね。本当にメンテナンスフリーがいいのかどうか。
Vol.02:[2004/12/24]
早く省エネ志向を捨てて、『創エネ志向』で行きたいですね。
Vol.01:[2004/12/01]
生活と関わらないデザインは、もうデザインとしてだめですよね。

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