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ローハス対談
コーディネーター:柏木 博 氏 (武蔵野美術大学教授)
2004年12月1日更新
Vol.01
初回特別編 コーディネーター柏木博氏に聞く
生活と関わらないデザインは、もうデザインとしてだめですよね。(3/5)
インタビュアー:東京ガス株式会社 都市生活研究所 所長 早川美穂さん プロフィール
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ローハスへの取り組み

早川 では先生ご自身がローハスが定着するために取り組まれていること、具体的にどんなことをされていらっしゃるのかお聞かせ願えますか。

柏木 そうですね、いくつもあるのですが。頼まれていたりすることで。
例えばひとつは長野県でリサイクルの商品の認定制度というものに協力して関わっています。建材でそういうのがあると面白いな、と思って協力しています。まだ実際に選んで決定、というのはしていないのですけれどもいろんなことが出てきています。

また長野県というのはこれまで林業というものが軽視されていて、きちっと間伐をしないから木が倒れたり、大きく育たない、という課題があるんです。きちっと手を入れて間伐していくとすごくいいのです。木が育つ。

ご存知だと思いますが、樹齢20年とか30年の木は建材として使っても20年、30年しかもたない。
樹齢100年の木を使うと100年、あるいはそれ以上持つ。
樹齢100年以上、樹齢何百年の木というのは本当に少ないです。そういう木はきちんとしたサイクルを守ってやらないと育たない。
それをやれば建物を壊す必要もない。木がしっかりしているから。木はだんだん硬化してよくなっていくものですから。

きちっと木を育てるためにきちっと間伐をしていく。
山にきっちりと手を入れていけば、雨が降った後水が流れ出したりしなくても済む。
ダムを作らなくても済む。
脱ダム宣言、なんていうのもありましたけど。そのように手を入れて、針葉樹だけでなく広葉樹もバランスを考えて山を作っていけば、自然環境も守れるのです。

早川 結果的にサステナビリティですね。間伐した木はどうするのですか?

柏木 今やっているのは2つありまして。
一つはそれを使った家具を作るんです。この家具は、実験的にやっているんですけれども、肢体不自由児のための家具をデザインしてもらっている。自分で姿勢保持が難しい。ですから肢体を支える。このために6段階くらいに座を動かせる、変えられるように作っています。
木質ペレットそれからもう一つ、間伐材で家具にも使えなくなったものはペレット(ペレットとは木粉を乾燥、圧縮したもの)にする。ペレットというのは別に接着剤を混ぜていなくて、圧縮すればできます。ペットのエサのような見た目です。これが燃料になります。その燃料を使って燃やすと、ほとんど大気を汚染しないのです。

木というのは切り取ってくずにして腐らせると、腐ったところから二酸化炭素が出ます。二酸化炭素が出る量は、その木が吸った二酸化炭素の量にイコールです。
木は二酸化炭素を吸って、酸素を出すのですが、それは常にイコールなのです。

だから燃やしてもイコールなのです。

燃やしても同じ量の二酸化炭素が出ますから、また木を植えればまた同じ量吸ってくれるのです。

この循環を作って行ければ、ずーっと続けていける!
そこでストーブのプロジェクトです。

早川 なるほどこちらも持続可能なスタイルになっていますね。
ところで薪ストーブにしても暖炉にしても薪がなかなか手に入らない、というのもありますよね。結構高価ですし。もう少し安価で手に入れば、喜ぶ人もたくさんいると思います。

柏木 ええ、いると思います。
ペレットストーブのいいところは、薪割りの必要がないことと、簡単に手元に届けてくれることなんです。また今あるペレットストーブはアメリカからきちっとしたものを入れて設置すると、100万円くらいかかります。今開発しているのはですね、20万円くらい。

早川 ええー!そうですか。そのくらいだったらぜひ欲しいですね。

柏木 そうですか(笑)。
それと今までのペレットストーブっていうのは炎が見えなかった。
今回僕が作らせているものは炎が見える。
炎がみえないと、それはつまらないですよね。やっぱり炎が見えるって気持ちいいですよね、それは。


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Contents
ローハス対談
柏木博

1946年生まれ。
武蔵野美術大学卒業。
現在同校教授。
デザイン評論家。
専攻は近代デザイン史。

Vol.03:[2005/01/31]
そこは広く議論すべきところでしょうね。本当にメンテナンスフリーがいいのかどうか。
Vol.02:[2004/12/24]
早く省エネ志向を捨てて、『創エネ志向』で行きたいですね。
Vol.01:[2004/12/01]
生活と関わらないデザインは、もうデザインとしてだめですよね。

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