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| 初回特別編 コーディネーター柏木博氏に聞く |
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| 生活と関わらないデザインは、もうデザインとしてだめですよね。(1/5) |
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インタビュアー:東京ガス株式会社 都市生活研究所 所長 早川美穂さん 
今回の対談では、ローハスについてわかりやすく紹介。
さらに、柏木氏が実践する「ローハスへの取り組み」、専門分野である「デザインとローハス」についても紹介します。
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| 早川 |
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都市生活研究所の早川です。本日は宜しくお願いいたします。
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| 柏木 |
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こちらこそ宜しくお願いいたします。
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| 早川 |
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ローハスについては私共もぜひ取り入れて行きたいライフスタイルだと考えているのですが、先生に改めてお聞きしたいと思います。
これまでもスローライフですとかスローフードなどがうたわれてきましたが、これらとローハスを比較するとどのあたりが新しく、また違うのでしょうか。
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| 柏木 |
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そうですね、基本的にはローハスは一種のライフスタイルだと思うのですが、健康と心地よさということを中心にして生活をするということだと思います。
まずはイタリアから4年くらい前からスローフードという言葉が入ってきましたよね。この言葉に合わせるようにしてスローライフという言い方がでてきました。例えばファーストフードからスローフードというのは、農作物にしてもなんにしても食材をゆっくり作って、そだててそしてそれをゆっくり料理してゆっくり食べる。そのプロセスをずーっと愉しんでいくということだと思います。
食事をするにしても食事の時間を「食べる」味わいだけでなくその時間の中で「生きていることそのもの」を味わっていくということだと。そして食べ物だけでなくて家事全般、生き方をそういう風にやっていくことがスローライフだと思います。
ところがスローライフをやるっていうのは実はものすごく忙しいですね。
つまり、次から次へといろんなことをやらないとそこへ辿り着かない。そうするとその忙しいということに対して、それをいかに愉しむかというメンタリティ、価値観の問題になってくる。
この価値観の問題を時間の問題に持ち込んできているというのは、とても面白いことだと思います。
20世紀の社会っていうのは所有をめぐって生きてきた。物質の所有ですね。だけどその物がある程度飽和してくる先進国では所有をめぐる闘争は無駄なんじゃないか、となってくる。そうすると何が重要か、というと価値観とメンタルな問題、これが今後生きていくために重要だと、スイッチの切り替えになるんです。そこにポイントを置いたのがローハスということだと思います。
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| 早川 |
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ではローハスな人たちとは?
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| 柏木 |
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「そのライフスタイル、健康なライフスタイルという心地よさを実現するために様々なことをやる人たち」だと思います。
例えば家事労働をやるときに、全部をゼロにもどしてやるわけに行かない。
つまり「かまど」を作ってやる、というわけにいきませんので、ある部分はマシーンの力やエレクトロニクスの力を利用するかもしれません。けれどできる限り、あるプロセスの中で時間をかけてシンプルな形でモノを作ったり、食べたり、消費したりしていこうと。
そうなるとその家事労働だけでなくてものの所有の仕方についても同じだと思うんです。
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1946年生まれ。
武蔵野美術大学卒業。
現在同校教授。
デザイン評論家。
専攻は近代デザイン史。
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