2005年12月30日
LOHASインタビューこぼれ話(2)
前回に続いて、こぼれ話パート2です。
生活に身近な暖房や洗濯の話から、温暖化で地球滅亡が迫っている話まで、幅広いお話を伺いました。
■VOL.3 秋元孝之氏 (関東学院大学工学部建築学科 教授)
エアコンの設定温度のような温熱環境指標は、欧米の研究をベースとしているそうです。 しかしアジアの人たちが感じる快適性と根本的に違います。その一番の理由は、家の中での「裸足文化」だと考えています。
こたつ、石油やガスストーブ、炎の暖炉、温水式床暖房もそうですが、欧米の温熱環境指標を用いると、「不快」 な評価になってしまいます。秋元先生がおっしゃっている「部分的に暖かい、部分的に寒い環境」というのは、 家の中でも靴を脱がない欧米人にとっては「不快な環境」なのでしょう。
しかし最近、世界的に著名な研究者の間では、特に「不均一輻射環境の快適性」、つまり室内空気は低めな環境でも、暖炉の炎や、 床暖房といった「輻射熱」を感じると「快適」に感じるのはなぜ?、そしてそういった空調は「省エネに一番最適である!」 という研究がすすめられているそうです。
省エネだといって居住者に「無理を強いる」空調は論外ですので、先生のおっしゃっている「期待値」 を裏切らない、「無理をしないで環境に優しい」空調が、まさに次世代空調システムであると思いました。
これって、まさにLOHASな空調ですよね。
■VOL.4 山本良一氏 (東京大学生産技術研究所 サステナブル材料・国際研究センター 教授)
地球規模の異常気象が都市を壊滅させる映画 「デイ・アフター・トゥモロー」の世界は虚実ではなく、「いまそこにある危機」なんだと感じたインタビューでした。
それを回避するアイデアの一つとして、国や企業が「サスティナブルまんだら」を作成するというのは、非常にわかりやすいと思いました。
さらに「『無知』は最も災いをもたらす」ということは、自分を含めて反省すべきコトではないでしょうか。「先進的」だとか、「オトク」 だとか、あまりにもジコチューな感覚に流されてはいまいか?、宣伝文句の裏に隠されている真実を理解する知識をもっているのか?、 そんなことを考えさせられました。
■VOL.5 駒城素子氏 (お茶の水女子大学 生活科学部人間・環境科学科 教授)
生活に極めて密接だけれども、あたりまえに感じてしまっている「洗濯」について伺いました。
賢く洗濯をするということは、同じ衣服を「永く使う」というサスティナブルな行為であり、もっと注目すべきだと思います。
というのは、「ご家庭の水使用量のうち洗濯が占める割合が大きい」ので、これを減らすためにどうすべきか?ということだと思います。
部分的に汚れを落とせばすむのに、今の洗濯機は「平均的なレベルで全体がきれいになるようにできている」そうです。 気になる袖口や襟の汚れだけを落とすような洗濯機があればいいですよね。
実はインタビューのあと、「たたき洗い」の実験装置を拝見しました。 人工的な汚れを付けた布にハンマーのようなものをたたきつける瞬間を高速度ビデオカメラで撮影すすると、 汚れがどのように落ちていくかが解るそうです。
古い洗濯方法が科学的に解明されて、新しい技術に生まれ変わっていく貴重な現場を拝見させて頂きました。
「メーカ、研究者、そしてエネルギー会社のコラボレーションができるといいですね」と先生はおっしゃってましたが、「お湯のプロ」 である私達にできることはいっぱいあると思いました。
そらまめ
投稿者 そらまめ : 2005年12月30日 23:00

